生霊。
まさかそんなことあり得ない。でも、なんか変なんだよなぁ……と引っかかるからこそ、生霊というキーワードに行き着いたのだと思います。
実のところ、日本にはとても有名な生霊がいます。
そう、あの源氏物語の登場人物である六条御息所(ろくじょうのみやすどころ)です。
平安時代にはすでに『とてつもない負のエネルギーというものがある』と考えられていたわけです。現代では、生き霊、サイキックアタック、念、ネガティブなエネルギーといったものとして認識されています。
もし、あなたが「なんかもうこれ生霊かも?」ということで悩んでいるなら、まずは気持ちで負けないこと。
生霊やネガティブエネルギーからのプロテクト方法をご紹介します。
前編では生霊豆知識(……?)を、後編では生霊対策を書いていきます。
まさか生霊?!生霊の影響の現れ方
生霊、サイキックアタック、念などの影響は色々な現れ方があります。
霊能者である知人は「その人の気配そのものを感じる」のだとか。
ほかにも、「子どもにその人が乗り移ったかのような現象が起こった」「その人の香水が匂う」などを聞いたことがあります。
突然のカビ臭や腐敗臭、水回りや食べ物がないのに害虫(ゴキブリやムカデなど)がたくさん出る、ひどい咳が出る……このような現象として現れることも。
注意‼身体に症状が出ている場合、すみやかに病院で診察してもらいましょう!
病院に行く、労働や趣味や勉強の時間をしっかり生きる(つまり、現実をちゃんと生きる)ことができてはじめてスピリチュアルです。現実をしっかり生きなければ、猛烈な依存心や現実逃避になってしまいます。
カビや虫などにもそれぞれの実際的で現実的な対策をしましょう。
念を受けやすい体質や職業
「念を受け易い」というような話しを聞いたことはありませんか?
ストーカー被害やモラハラ被害、DV被害に遭ったことのある方は特に注意が必要です。
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念の影響を受けやすい人は、妙にお人好しといいますか、素直で、隙きがあり、「気」のガードが緩いので、他者と自分の線引きがいまいち曖昧です。(いわゆる気が強い弱いは関係ありません)
相手のために自己犠牲的に頑張ってしまったり、はっきりとNo!の意志を表明できなかったり……
このあたりは、認めてもらいたい・受け入れてほしいという承認欲求なども絡むので「自己肯定感が低い」「対人関係においてエネルギーの駆け引きをせざるを得ない環境下に育った」などの問題も関わってきます。
生霊や因縁の影響が家族やペットに出るのはなぜ?
稀に、生霊や因縁の影響(霊障)が子孫に出たり、敏感な子どもやペットに出たりする、という話しを見聞きしたことがある方もいるでしょう。
ある霊能知人から教えてもらった話しでは、霊力の高い子どもが、お母さんやお父さんを守ってあげたくて霊障を半分ほど請け負うこともあるそうです。
その親は、人の本性を見抜く智慧を持ち、悪い関係とはスッパリ縁を切り、依存心や自己憐憫を断ち切って自立することを、愛するわが子から教えてもらっていることになります。
生霊の原因TOP1は?
源氏物語の六条御息所人はプライドがたいへん高く、嫉妬や復讐心も相当なものでした。
↑とても面白かったですよ!やはり六条御息所人が一番に印象に残っていますね。
自分では気づかないうちになってしまう生成り(なまなり)。
生成りというのは、
角を少し生やし、髪を乱した女面。般若 (はんにゃ) の前段階で、女性の中の魔性がまだ十分に熟さない状態を表す。
goo 辞書「生成り」ページ(http://dictionary.goo.ne.jp/jn/164908/meaning/m0u/)
つまり、般若の一歩手前です。
「生成り」になる引き金は、嫉妬、羨望、恨めしい気持ち、未練、依存。
陰陽師と言えば安倍晴明ですが、安倍晴明が主人公のシリーズ小説のひとつ、『生成り姫』(夢枕獏著)は、男の不義理を恨んだ女の話しでした。
アイススケート選手の羽生結弦さんが、映画『陰陽師』のテーマで演技されたことで再度注目を浴びましたね。
↑どうも私はこっち系が好きなようで、こちらも映画館で観ました(笑)野村萬斎さんの安倍晴明、雰囲気良かったですねぇ
般若に成りかけていても本人は気づかないんです。視野狭窄になっていますから。
嫉妬、虚栄心、逆恨み、復讐心……そんなエゴや自己憐憫ばかりをほじくっていたら気づくわけがありません。
誰だって「生成り」になり得るし、ある日突然「生成り」に恨まれる可能性もあるわけです。
とは、オカルト先輩の名言です。
オカルト先輩「なんで解らないんだ、見れば解るだろう」
……わかりませんよ。
ちなみに、狐は神の使いとしても有名ですし、また蛇は神の象徴でもあります。
それは、狐や蛇が農作物などに害を及ぼす生き物を駆除してくれたり、とても不思議な存在(脱皮=再生)であったりと、身近でいながら神秘的な存在だから。
また、別の視点では悪い印象を残すこともあります。
蛇や狐のイメージで、ネガティブな部分ってありますよね。
安珍・清姫伝説という有名なお話し(ヘビが鐘に閉じ込めた男を焼き殺す)にあるように、執念深さをヘビが獲物を狙う様子に重ねたのです。
キツネだと、どう搾取してやろうかと人の隙を伺っているような雰囲気のことです。
いわゆる動物霊などと表現されるものは、どこまでも自分(我欲)のことしか考えない霊のことです。
負の念というものは、世の中に渦巻くそんなエネルギーと引き合い、混ざり合うのかもしれません。
人のせいばかりにして、我しか見ていないと引き寄せてしまう怖さがあります。
また、生霊というものは思い込み(逆恨み)でも発生してしまいます。
生霊を飛ばしてしまう人というのは、自己愛が強すぎるためにプライドも高くなるし、執着心も強いものです。
さて、では【後編】生霊を祓う!(負のエネルギー、念、サイキックアタック、邪気)で、プロテクト方法を書きます。