今日はタロットの審判のカードについて。
お気に入りコーヒーカップを割ってしまい、ちょっと落ち込みつつも「厄払い」と思うことにして新しいコーヒーカップを探していました。
ゲン担ぎでもしてみようと思い立ち、タロット占いでどのコーヒーカップを購入するか決めることに。
1⃣第一希望のコーヒーカップ……カップ10/補足・ペンタクル2
2⃣第二希望のコーヒーカップ……ペンタクル9逆位置/補足・ソードのエース
3⃣第三希望のコーヒーカップ……審判/ソード8逆位置
うむ。第三希望のコーヒーカップにしよう!
審判(ジャッジメント)の意味・リーディング
私個人の感覚なのですが、審判のカードを「復活」「再生」とストレートに読むことに若干の抵抗があります。なぜかというと、
と思うのがまずひとつ。
それから、絵柄を見てこれはどうみても再生ではないと思うんですよ。お墓から死人が起き上がっているでしょう。肌の色に生気がないじゃないですか。怖い。ホラー。
天使がラッパを吹き鳴らして、墓場から「はーい」と死人が目を覚ますには理由があります。
パメラ・コールマン・スミス (-1951) – Holly Voleyによる1909年版のスキャン画像。ファイルは http://www.sacred-texts.com/tarot/
「君たちのこれまでの行いや心を審議する」ということで、天使は死者をたたき起こしたわけです。つまり、この絵は復活そのものを描いているわけではなく、「これから審議にかけられるために起こされた死人」というすごくシュールな場面。
私がこのカードが苦手なのは、過去にやらかしたことを、天使に「あぁでもない、こうでもない」と言われながら向き合わなきゃならないのか……というところから来ているんだろうと思います。なんにもしていないのに、警察官を見るとドキっとするのに似ているかも。
この審議の結果、天国に行ける人と地獄に落ちる人にきっちり分けられる……と。
審判のカードでは“過去と向き合う”がキーワード
というわけで、審判のカードは「過去との対峙」を表します。
ただ、どうやらこの「審判」の絵柄は「天国行き決定の人たち」が描かれているようなんですよね。
死人さんたち、表情はよくわかりませんが喜んでいるポーズを取っていますから。もしくは、地上では報われない思いをしてきた人たちが、神による真実の裁きで正当な結果を得られる……という意味で「やっと正しい審議にかけてもらえる」と喜んでいる場面かもしれません。
つまり、過去がそのまま復活したり、これまでと同じことがそっくりそのまま再生されるのではなく、
という意味合いの復活と取れます。
ほかには、
この審判のカードが出たからといって「やばい!過去に裁かれる!」と慌てる必要はなくて、
○過去に躓いたことや、自分や周囲を傷つけてしまったなぁと後悔していることが、もしまた起きたら、どうするのか?
○以前とは違う行動を起こすことができるのではないか?
○結果的な行動は同じにならざるを得ないとしても、動機が違ってくるのではないか?
そんなふうに、物事を捉えなおすことができると思います。
あれから私もちょっとは苦労を体験して、人の痛みが解る人間になったと思います。
こうしてまたあなたと一緒に暮らせるようになった縁を生かして、フォーエバー(。・ω・。)ノ♡LOVE
というニュアンスや、
今、また似たようなことが起きている……今度は周囲の空気を読んで適当にうまくやりすごうそうかな……
でも、それは本当に自分のためにも、周囲のためにもなることなんだろうか?……やっぱり、自分の心に従おう!⇒今回は、理解してくれる人がいて孤独な戦いにならずに済んだ。勇気をだしてよかった!
という感じ。
審判の意味
✅過去の行いと向き合う機会
✅やり直す機会
✅問題が決着する
✅吹っ切れる
✅正しい評価がなされる
✅敗者復活
✅再起
✅バージョンアップ
ソード8
目隠しをされ、両手を縛られた女性。足元はぬかるみ、背後にお城が見えます。
これは、私の想像なんですが、ここは海なんじゃないでしょうか。潮が引くと陸地になるのではないかなぁと思うんですよ。
だから、お城は岩の上に造ってあるのではないかと。
この女性は捕らわれてお城に連行される途中で、何かの手違いでここに残された、もしくは、杜撰な裁きで「その辺に放っておけ」と王様に言い渡され、縛られたまま放置された。
そういう雰囲気なんですよね。
それが温情なのか無関心なのかはわりませんが、死刑にする気はなかったんだろうと思います。
だって、縛られているとはいっても緩いし、足は自由だし。
「フンっ!」と腕を伸ばせば絶対に破けるでしょ、これ。
ぬかるんでけど、歩けるには歩けるし。
なので、自由が利かない身であることや、拘束されているのは間違いないけど、この女性が「まだ王様や兵士たちが見ていたらやばい。どうしよう……」と疑って動かないか、動けないと思い込んでいる状態に近いです。
このカードを見ると、酷い動物実験を思い出します。
学習性無力感
学習性無力感(がくしゅうせいむりょくかん、英: Learned helplessness[1])とは、長期にわたってストレスの回避困難な環境に置かれた人や動物は、その状況から逃れようとする努力すら行わなくなるという現象である。他の訳語に学習性絶望感[2]、獲得された無力感[3]、学習性無気力[4]がある。
なぜ罰されるのか分からない(つまり非随伴的な)刺激が与えられる環境によって、「何をやっても無駄だ」という認知を形成した場合に、学習に基づく無力感が生じ、それはうつ病に類似した症状を呈する[5]。1967年にマーティン・セリグマンらのオペラント条件づけによる動物実験での観察に基づいて提唱され[5]、1980年代にはうつ病の無力感モデルを形成した[6]。
ほんと、胸が悪くなる実験なんですが、実際にこのようなことはあります。
ちょっと、この状態に近いカードなのではないかな、と思うんですね。
つまりこの女性はなんらかのトラウマを抱えていて、逃げる気力がない状態にあると見ていいでしょう。
ソード8の意味
✅無力感
✅自分には無理・できないと思い込んでいる
✅周囲や自分の状況を冷静に見ることができない
✅八方ふさがりだと感じる
✅針のむしろ
✅虐め
✅いろんな立場の人のことを考慮しすぎて身動きが取れない
✅考え込みすぎている
ソード8の逆位置では、おおむね「正位置の状態に光が見えてくる」ことを表します。
審判+ソード8の逆位置
審判のカードと併せて見てみると、過去に膠着状態にあったこと・身動きが取れず辛かったことをクリアできそう!というように読むことができます。
この2枚、どことなく似通っているところがありますので読みやすいですね。
コーヒーカップですから、仕事のお供になるわけです。
過去に諦めてしまったサイト制作も、これできっと進むでしょう!WAHAHAHAHA
……っはぁ~。がんばろう
タロットご紹介
まずは私がメインで使用しているハーバルタロットからご紹介します。
ライダー版をベースにしているのですが、色味がきれいでネイチャーな雰囲気。
全てのカードに、それぞれに対応するハーブのイラストが書かれており、ハーブの持つ力も加味したリーディングができることが一番の特徴です。
キリスト教色は薄いです。怖い雰囲気も軽め。そもそも怖がりな私のために友人がプレゼントしてくれたのがこのハーバルタロットでした。
自然界にのびのびと描かれた人物、どっしりしたスピリチュアルに安定感があります。
↑このセットを購入すると、日本語の説明書(ちゃんとした本です)があります。翻訳上の都合でちょっと難解に感じる部分もありますが、詳しく丁寧に書かれているのでかなりリーディングしやすいです。
最もポピュラーなタロットカードはこちらのライダーウェイトタロット。
ライダーウェイトタロットを色彩軽やかでありながら鮮やかにしたものが、ユニバーサルウェイトです。私はライダー版よりもユニバーサルの方が好みです。
【はじめてでも安心!タロットカード&日本語解説冊子セット】『ユニバーサル ウェイト タロット』+『初めてでもよく分かるタロットカード入門』