就職、転職、転勤、進学など、春(秋もかな)は出会いと別れの引っ越しシーズンです。
引っ越しと言えば、気になるのが方位!
目次
引っ越しの方位とスピリチュアル
家族全員が同じタイミングで吉方位に引っ越すことができるかというと、これがなかなか難しいのですよね。
例えば、父母が吉方位でも子どもが凶方位の場合、子どもだけ吉方位になる年月を待って後から合流する……これは非現実的です。
世帯主だけが重要で、子どもにとって凶方位なのはあまり気にしなくても良いのでしょうか?
うーむ。
子どもには子どもの凶方位というものがありまして、私と弟で検証したところでは当てはまりました。
そこで、みんなが一斉に移動できる方法として、奇門遁甲(きもんとんこう)という方位術があります。これは、九星気学のように個人の吉方位を見るのではなく、全体に通じる吉方位(良い出発日時)を見るものですから、こちらの方がやりやすい様に思えます。
とはいえ、この奇門遁甲も流派によって異なりますし、個人の運勢を加味することもあるようです。
方位は難しい!!
普段の旅行や過去の引っ越しで、自分なりの傾向を掴んでおくと良いのかもしれません。
いっそのこと気にしないのもひとつの手ですが、やっぱりどうしてもなんとなく気になる!という方からよく聞かれるので、今回は「私がやったスピリチュアルな根回し」をご紹介します。
①引っ越しが決まったらお墓参りに行こう
お墓参りをし、御先祖様に「仕事(進学、体調、人生の挑戦など)の都合で何処何処に引っ越しすることになりました。○○に引っ越しても見守ってください」と報告します。これまでこの土地で見守ってもらったことへの感謝を伝えましょう。
注意すべきは「物欲的なお願い事はしない」ことです。
御先祖様は願望を叶えてくれる妖精ではありませんので、「良い物件に住めますように」などとお願い事はしません。
②氏神様のところへ挨拶・報告に行く
現在の居住地の氏神様へ参拝します。
通常は家から一番近くの神社ですが、長い歴史のなかで移動などがあったりして違うこともあります。神社庁に電話するとすぐに教えてくれますが、昔から住んでおられるご年配の方に聞いたり、図書館などで昔の地図を見たりすることでも氏神様がわかるかもしれません。
✅神社庁:各県の電話番号→https://www.jinjahoncho.or.jp/jinjahoncho/jinjacho
お墓参りの時と同じように、引っ越しの報告とこれまで見守ってもらったことへの感謝を伝えます。
③一宮神社、大きな有名神社へ挨拶・報告に行く
現在の居住地で有名な神社、あるいは一宮神社(その都道府県の代表神社)へ参拝します。
近所の神社は市役所やあるいは公民館のようなイメージで、有名神社や一宮神社は県庁に行くようなイメージ、と言ったら雰囲気は伝わるでしょうか。
こちらでも、お墓・氏神様と同じようにします。
もし、引っ越し先が凶方位だった場合
神社には「方位除け、方災除祈願、八方除け」のお守りや御祈祷がありますから、お守りの拝受や、御祈祷をお願いしてみましょう。
ご祈祷は自分の穢れを祓ってもらって、心新たにするもの。なにかの恩恵を「購入」するつもりでいると、「ご祈祷してもらったのに効果がないじゃん」「損した」という感覚になってしまいます。
さて、「方位除け、方災除祈願、八方除け」が得意な神社があります。
例えば、埼玉県の秩父神社は
当社のご祭神である妙見様(天之御中主神)は、別名「鎮宅霊符神」とも呼ばれ、凶相の年回りを転じて福を招き吉相に変える、方位・方角の守護神として信仰されてきました。家の新築や転居など人生の転機を控えて、年回り等が気になる方は方災除祈願をお受け戴くことをお勧め致します。
秩父神社ホームページより
http://www.chichibu-jinja.or.jp/sanpai/index.htm
お祀りしている神様によって得意技が違うものです。
勉強、夫婦和合、病気治癒、商売繁盛、家内安全などなど、神様によって得意技が違うので、ご利益の特徴を確認しておきましょう。
ホームページに御祭神や由緒などが書いてありますし、【お住まいの都道府県 方位除け、方災除祈願、八方除け】などのキーワードで検索してみても見つけられるはずです。
さて、新居が決まりいよいよ引っ越しとなりましたら、お墓参りと氏神様へ出発のご挨拶も忘れずに。
きっと、新天地までの移動を見守ってくれることでしょう。
④新居住地の氏神様へご挨拶の参拝
引っ越してきましたら、新居住所の氏神様のところへ参拝し、
と、ご挨拶をします。
これは私の勝手な妄想なのですが、前居住地の神様から新居住地の神様のところに「ウチに住んでた人間がそちらに行くのでひとつよろしく」というやりとりがあったら嬉しいな、と。
「あぁ、あそこの神様が言っていた人間だな」なんて。
ちょっとだけ心強い気持ちになりませんか?
⑤新居住地の有名神社あるいは一宮神社へご挨拶の参拝
こちらも④と同じように挨拶をします。
⑥引っ越した翌年に、前居住地神社で拝受した方位除けのお守りを郵送する
もし、前に住んでいた場所の神社で方位除けのお守りを拝受していましたら、「一年間守ってくださってありがとうございました」の気持ちを込めてお焚きあげに出します。
何が何でもお焚き上げに出さなければならないというものでもありません。複数の宮司さんに聞きましたが、お考えは様々でした。
私の人生が変わった思い出深い神社があるのですが、そちらのお守りをお返しした方が良いか確認しましたら、「思い出のあるお守りでしたら、これからもどうぞ大事になさってください」とおっしゃってくださいましたよ。
拝受した神社に、「引っ越したので、お守りを郵便で送ります」と電話をすると社務所の住所を教えてくれます。ホームページから確認してもよいでしょう。
封筒に「お守り在中 お焚きあげ願います」など書いておけば分かりやすいですね。
凶方位に引っ越した我が家の実例
私の実家は4度ほど引っ越しをしたのですが、3度目と4度目が母と私と弟にとって大凶でした。
3度目の引っ越しから、父の不倫、母の事故と入院、借金、経済DV、壮絶な暴力が始まり、両親の離婚。4度目の引っ越し以降から虐待が苛烈になりました。
方位のせいだとは思っていませんが、タイミングが重なっているだけに「偶然」とぶった切れないんですよ。
とはいえ、とにかく両親に問題があったのは間違いありません。
3度目の引っ越しの時に、父が母の気持ち(希望)に寄り添っていたら。
父の野心と欲望だけで勝手に決めていなければ。
根本に思いやりさえあれば。
……もっと違った結果があったはずです。
友人も知人もいない新天地での生活は、妻にとってかなりの負担となります。
夫は会社に行けば会社の人がいますから、分からないこと・知らないことを聞くことができます。話し相手がいて、孤独ではありません。
飲み会もありますし、昼食に誘われることもあるでしょう。2ヶ月もすればだいぶん慣れるものです。
その一方で妻は右も左も分からない場所で孤独に行動しなければなりません。2ヶ月後にわかっているのはせいぜいゴミの出し方とスーパーと小児科の場所くらいです。
引っ越しは、夫婦のコミュニケーションが何よりも重要です。そこの旦那さん、聞いてます?
私が実践した方法
上記に紹介した①から⑥の方法は、私が実家を出てから引っ越しの度に実践した方法です。
そもそも、私がこの引っ越しにおける神社やお墓まいりへのご挨拶をするに至ったのは、独身の時に、吉方位への旅行を楽しんだことに根拠があります。
旅行から帰って来た後に、いつも何かが起こった訳ではありませんが、人生を変えた就職が決まったり、結婚が決まったりしたことがあったんですね。
「関係あるかないかはわからないが、方位というものに前向きな意識を持つのは楽しい!」という考えに至ったわけです。
ちなみに、お墓まいりについては長くなってしまいますので別の機会に譲りますが、誰にも相談できずに悩んでいた心の内をご先祖様に打ち明けた翌日、不思議なことが起こりました。
奇跡のような出来事が続き、絶対に無理だと諦めていたことを解決できたので、あの時は本当に大変おどろきました。
夫にとって良くない方位への引越し。その結果……
さて、結婚して初めて引っ越したある年。
私と子どもにとっては吉方位だったのですが、世帯主である夫にとっては良くない方位でした。
そこで、上記の方法を実践しました。
これが正解だったのかは判りませんが、引っ越し直後に夫の深刻な病気が判明し命拾いをしたことや、子どもの体調が格段に良好になったことなどを振り返ってみると、御先祖様と神様のおかげだなぁと感じます。
ま、私もかなり頑張りましたけどね?
ちなみに、方位を調べるならこのサイトが便利です。
九星気学LAB⇒http://ninestarlab.com/