2018年を振り返ってみますと「現役を引退する」方が多い印象ではありませんか?
安室奈美恵さん、滝沢秀明さん、小室哲哉さん、貴乃花親方……そして「平成」という時代が幕を下ろします。
これは2018年の戊戌(つちのえ・いぬ)という運気・エネルギーの現れだと思うのですね。
目次
2018年(戊戌)を振り返る
(ちなみに、この写真は伏見稲荷大社さんですが、占いとはまったく関係ありません。光の入り方がキレイで朱が美しいのでお気に入りの一枚、という理由で使用しています)
その前に四柱推命で運勢を見るときのコツをお伝えしておきますね。
コツその1:東洋占術の「四柱推命」は、木・火・土・金・水の5つのエネルギーの関わり合いや働き方から推命する占いです。
コツその2:昔は年を表すときに、十二支と十干(じっかん)の組み合わせて年を表していました。
日本史の授業で聞いた記憶がある「壬申の乱(じんしんのらん)」は壬申(みずのえ・さる)年に起きたことに由来しますし 、甲子園は甲子(きのえ・ね)の年(1924年)に完成したことから名づけられました。
このふたつを踏まえたうえで、戊戌(つちのえ・いぬ)を見ていきましょう。
2018年の戊戌(つちのえ・いぬ)が顕わにしたものとは?
戊(つちのえ)は【土】の気。山や岩盤を表し、基本的には不動のエネルギーですが、隆起するときはとても強いエネルギーになります。
戊(つちのえ)のエネルギーには「山頂というゴールを目指す旅と、山頂でいったん終わりを迎える旅」のような色合いがあります。チャレンジングな方や多趣味な方がいらっしゃったりするのは、登山家が下山したあともほかの山を目指すのと似ているのかもしれませんね。
戊(つちのえ)とセットになっている戌(いぬ)は戌年の戌(いぬ)のことです。
こちらも 【土】の気ですが戊(つちのえ)のような山岳ではなく、冬を越すために食料を保存する土の蔵や甕の役割を担うようなイメージです。
戊(つちのえ)のエネルギーと、戌(いぬ)の「土の中・蔵されているもの」のエネルギーが互いに影響し合います。
社会面では、このようなことがありました。
✅大ヒットドラマ「おっさんずラブ」がきっかけで理解されるようになったLGBTなどのセクシャルマイノリティ
✅国外では主要キャストがアフリカ系俳優で占められた『ブラックパンサー』が社会現象に
✅日本にもムーブメントが沸き起こったセクシャルハラスメント被害を告発・共有する#MeToo(ミートゥー)
わたくし個人的に思うことは、南インド映画「バーフバリ」が世界でヒットし、日本では1年以上に渡ってロングラン上映されたことに戊(つちのえ)の「積み重ねてきたものが周知されるパワー」を感じました。
みなさんのなかにも、これまでに数年かけて積み重ねていた努力、スキル、仕事、作品などが高く評価された方も多かったのではないでしょうか?
良い種を蒔いてきたはずなんだけど、いまいち……という方は、その過程に「犠牲」「無理強い」「質よりも量を重視しすぎた」「自分の心からの望みよりも、周囲の意見に振り回されてしまった」などがあったのかもしれません。
積み重ねてしまった不健康ないびつさもまた表に出やすい年だったと言えそうです。
2018年は戊(つちのえ)と戌(いぬ)が【土】の仲間同士であり、普段は静かに見えても動くときはダイナミックな山岳や大地ですので、自然界の現象も強く出た一年でした。
福井県の大雪、西日本豪雨、大阪で震度6の地震、日本列島を襲った猛暑、大型台風の襲来、北海道で震度7と道内全域の停電、ギリシャの山火事、カリフォルニアの山火事など、被害が甚大となりました。
2018年の今年の漢字は「災」でした。
2019年 己亥(つちのと・い)の運勢は?
2019年は己亥(つちのと・い)という年です。
己(つちのと)は【土】のエネルギー。農作物を育てることができる栄養たっぷりの大地です。湿り気があり柔らかく、恵みをもたらすと同時に亡骸をも受け入れるほどの度量があり、同じ土気ですが戊(つちのえ)よりやや複雑な面が出てきます。
多様性と頑固さ保守的さが同居しています。
そして亥(い)のほうですが、こちらは亥年の亥で【水】のエネルギーです。
【水】と言っても海や湖、河川とは少し違うニュアンスになりまして……例え話なのですが、大雨が続くと農作物に影響が出る可能性は誰もが予感すると思います。
でも、霜(しも)はどうでしょうか?
亥(い)は見た目よりも影響が大きく出るところが霜っぽいのです。霜による農作物への被害を霜害(そうがい)と言います。
大雨のように見てすぐにわかる影響ではなく、その姿形は小さいのに大きな影響を与える霜のような力を持つのが亥(い)なのです。
亥年生まれは猪突猛進タイプが多いなどと言われるのは、見た目とは裏腹に大きなパワーを内包しているからなのでしょう。
そんな、小さくても効き目抜群の小さな丸薬(生薬)パワーを持つ亥(い)の年は、「このくらいの小雨はなんてことない」「この程度の霧なら大丈夫」と油断してはなりません。物事がいつの間にか急展開している可能性があります。
2019年は己(つちのと)と影響し合うため、なおのこと「物事の不透明さ」が気になるところ。情報の正誤判断はいつにもまして重要になるでしょう。
そうでなくとも、己(つちのと)は情を重んじる性質がありますから、情に流されず、かといって即物的な思考に偏らない視野から物事を検討する必要がありそうです。
こういう年回りの時は「徹底的に考え、議論する」ことに適しているのです。
「土と水が混ざる」はまるで辺野古問題そのものを表しているかのようです。
YouTubeで有名になった「せやろがいおじさん」の辺野古についての動画が大変わかりやすいのですが、賛成にせよ、反対にせよ、よくわからないにせよ、議論し尽くしていいのではないかと私個人は思います。
また、「水道民営化」可決にともなう品質維持、料金、メンテナンス、水道の老朽化、復旧についてなどの諸問題は2021年まで注目を集めそうです。そのほか、水質汚染、地盤沈下、液状化、山林と地下水についてなどもキーワードになりそうです。
【受容・成長のエネルギー】と【凝縮・集中のエネルギー】
2019年は物事の動向が不安定になりがち。
「もっと行くはずだ!もっと伸びるだろう!」という目算の手前で、「はい、ここまで」とストップがかかる雰囲気があります。かと思えば急に物事が動き出したりと、先の見通しを立てにくいのです。
それはなぜかというと、2019年は受容・成長のエネルギーと、凝縮・集中のエネルギーが影響しあうため。
そんなエネルギーがある2019年は「自分が育つこと・他者を育てること・他者に育ててもらうこと」に運気の後押しがあるでしょう。
特に、自分のためだけでなく次世代のためや周りの人、あるいは環境を良くしていくための行動が脚光を浴びそうです。
役割やプライドを越えて、「この人は技術こそまだまだではあるけれどアイディアが素晴らしい!」「臨機応変に対処するのは苦手のようだけど細かいところまでよく気づく人だな!」と誰からでも学ぼうとする姿勢が大事です。
そして、それと同時に大事なことは「ここまでは誠心誠意頑張りますが、これ以上はできません(別予算です/専門外です/あなたの課題です←アドラー心理学)」と、境界線を引く勇気です。
開運のコツは丙(ひのえ)と甲(きのえ)のエネルギーを指針にすること
2019年に指針にしたいエネルギーは丙(ひのえ)と甲(きのえ)。
丙(ひのえ)は【火】の気です。太陽をイメージすると掴みやすいでしょう。
甲(きのえ)は【木】の気で、まっすぐに伸びる巨木のエネルギーです。
エネルギーが停滞したと感じるときは、土・水・太陽・木のエネルギーを「循環」させるのと同じように、情報・知識・経験を循環させましょう。
それは、いい師匠・善良なライバルに会いに行くことです。
集中して頑張っているとどうしても視野狭窄になりがち。
【土】のエネルギーは保守的なところがあり、頑固頑迷になりやすいのでインプットとアウトプットをセットで行いましょう。アウトプットはすなわち「お披露目」ですから、客観的な視点を得ることができます。
慌てず、植物を育てるように物事と関わり、密室ではなく光の当たる場所で「公明正大」にやりとりを行いましょう。
2019年の開運ワンポイントアドバイス
2019年は、ナイル川の氾濫農耕のような恵みを感じるかもしれません。2018年にうまくいかなかったことの原因を見直して改善し育て直すと花を咲かせる可能性は多いにあります。
その際には、いい師匠・善良なライバルに会いに行くことをお忘れなく。
優しいことを言っているけれど実は搾取しているのか、本当に豊かさを循環させようとしているのかを見極めましょう。
こちらもよかったら読んでくださいね!金運を呼ぶ春のお財布、張る財布についてです。
ここまで読んでくださり、ありがとうございました。
四柱推命では立春(2月4日)から年が変わりますので、まだ1ヶ月少しのあいだは2018年の運気です。
2019年を創造するエネルギー源は、「夢」なのだと思います。私の夢は、空気と水がきれいな土地の古民家に住み、庭の木に設置したハンモックに揺れながら猫を腹にのせて本を読むことです。
みなさんの夢はなんですか?