わが夫はですね、叱らない育児の賜物なんだと最近になって理解しました。
義母にそのような明確な方針があったのではなく、義母の性格(何事にもあまり感情的にならないマイペースタイプ)によるもの&孫大好きおばあちゃん(嫁姑の仲は良好)が孫の世話をしていたとのことで、結果的に叱らない育児になったようです。
孤独な育児で余裕のない毎日
叱らない育児どころか叱ってばかりの私。冷静に考えると「こんなこと、叱る必要なかったのにな……」と後悔ばかり。
余裕がないから感情的になっているのです。
もし私の実母が健在で育児や家事のお手伝いをお願いできたら……
夫が家事分担・育児に協力的だったら……
私が子どもに「ちゃんと座って食べなさい!」と叱る回数は確実に減るし、場合によっては叱る側では無く「かばう側」で居られたでしょう。
子どもを見てくれる人間が増える、イコール、一人にさせる時間が減るのですから……あれ?これって、余裕が無いというよりも「母親の孤独」が問題なのでは!
明らかに虐待だとわかった事例を、きちんと調べてみますと、もう例外なくお母さんが孤独です。
— 佐々木正美さん名言集 (@sasakimasamibot) 2018年8月1日
児童精神科医の佐々木正美さんの名言集をツイッターで見かけました。
虐待を受けて育った私と、母親になって叱ってばかりの私、両方の私が強く同意する言葉です。
しつけというのは結局のところ、禁止や強制から始まる。「こうしなさい」「これはいけません」と言うことである。しかし、大事なことは、それがいつできるようになるか楽しみに待ってやることだ。子どもの自律心は、待ってやることで、はじめて育つ。他が律するのではない。
— 佐々木正美さん名言集 (@sasakimasamibot) 2018年8月5日
「楽しみに待つ」
がーーーん!という言葉ですね。
「待つ」スキルを磨かねばいけません。待つ余裕ないわぁ
褒めのハードルが低い親と褒め要求が多い子
60歳をとっくに超えた義母は、40歳をとっくに超えた息子を今でもよく褒めます。
褒めますが、「それを褒めるの?それ、普通じゃない?やって当たり前じゃない?」と、私からすれば、褒めのハードルがとても低いです。
そのせいか、夫の褒め要求がすごい!
カレーをお皿によそっただけで(※作ったのではない)、「俺、優しいだろ~」といちいち褒めを求めてきます。
風呂なんか洗った日にゃ大変です。「俺、すごくない?」が炸裂。
ああん、めんどうくさい!
【後日談】
「あのさ、やって当然だと思うよ。ありがたいし、感謝はしているけど、夫婦でしょ?家族でしょ?あなたも親でしょ?私、いちいちあなたに感謝を要求してないよね」
家事と育児に関するケンカになった際に、ずっとモヤモヤしていた気持ちを思い切って言わせていただきました。
それ以降は「感謝して。褒めて。」が減りました。私は、家事と育児に関しては褒めてほしいのではないのですよね。ただただ、二人でやろうよ!そうすれば二人同時に休めるじゃん!という考えなのです。
ともかく、愛されて育った人ならではの、【のほほん感】みたいなのを夫からは感じますね。
上昇志向はなく、平和主義。でも、道理が通らないと感じることには黙ってストライキを起こします。(どうしても納得できないことには参加しない)
夫の命式には「わがまま」「お子様」気質なところがあって、割合とその性質は強めです。もともと持っている気質がどんな色味を帯びるのか、どんな働きをするのか、それは環境によって変わるのでしょう。
高圧的で支配欲の強い親だったら、“奪うタイプのわがまま”になっていたのかもしれません。
割と何でも好きなようにさせてもらい受容されて育ったから、“ナルシストタイプのわがまま”で済んでいるのかな?
育児に正解なんてないのでしょうけど、保育に密接に関わる人の精神状態が穏やかでいられる環境は絶対に大事ですね。
私は、ここに関しては社会問題だと思っています。