自分の体なんだから好きにしていいでしょ?→自分の体を傷つけてもいいかという意味ならダメ。ダメな3つの理由

「うちの子は、そういうことは絶対にしません!」とおっしゃる親御さんがいらっしゃいますが、大人であれ子どもであれ、何事も「絶対に無い」ということはないものです。

もちろん、その言葉は信頼から生じているものであり、その信頼こそが信じている相手を救います。その一方で、「絶対に無い!」ことが起こってしまった時に、「うちの子に限って、そんなことは絶対に無い!」と言っている親に、子どもが相談できると思いますか?……ここが最も重要だと思いませんか?

子どもに持ってほしい「両足を突っ込んだら戻れなくなる」という感覚

夏休みです。

思春期のお子さんをもつ親御さんにとって、少々心配な面もある夏休み。私が中学生高校生の時にも、学校からプリントが配られたり、夏休み前に体育館で説明があったりしましたね。

要約すれば「非行に走らないでね」というようなことが書いてあったように記憶しています。

あの頃、「夏休みデビュー」していた同級生は確かにいました。夏休みは非日常の高揚感があるところにイベントも多いので、普段は出会わない人たちとの出会いも増えます。

犯罪に巻き込まれる時や、一歩踏み外す時というのは、「気が付いたらいつの間にか」というケースが少なくないです。

大人だってそうなんですから。

そこは本当に気を付けて見守らないといけませんが、子どもにも「両足を突っ込んだら戻れなくなる、やばい」という感覚はあるはずです。

ですから、「仮に片足を踏み入れてしまったとしても、もう片足は、必ずこちらに着けておいてほしい」ということを話しておくことは大事だと思います。

相談された時に、子どもに「やっぱり相談するんじゃなかった」と思われるような一方的な反応はしないように普段から心掛ける必要がありますね。

さて、

刺青(入れ墨)や、「そんなにあちこちにピアスしなくても」というピアスや、整形も含まれるかな……などに興味をもった子どもが「自分の体なんだから、好きにしたって良いじゃん」と言ってきたら、なんと返しますか?

自分の体なんだから好きにしても良いでしょ?→ダメな理由3つ

先に、自分の体といえども「好きにしたらダメな理由」を書きます。

1、過去の時間軸で考える

2、横に広がる関係で考える

3、未来の時間軸で考える

具体的にどういうことか紐解いていきましょう。

ちなみに、説教じみた感じとはちょっと違う(と思います)ので、少し長いですが最後まで読んでください。

1、過去の時間軸で考える

あなたの肉体は、親からの遺伝情報でできあがっています。これはもう仕方在りません。肉体は、血による遺伝子のリレーです。あなたの両親にそれぞれ両親がいて、さらにその両親がいて……

どんどん時代をさかのぼると、あなたが今ここに存在するために、一体何人の人が関わっているでしょうか?

江戸時代が終わってから150年弱が経ちます。江戸時代以降、仮に、平均して25歳で子を産んでいるとして、ざっと30人からの父と母が貴方の生命を繫げてきたことになります。

その150年の間には戦争があり、震災があり、台風、飢饉、病気や事故などもありました。

これが、 「1、過去の時間軸で考える」ですね。

2、横に広がる関係で考える

さて次です。

魂は遺伝とはまったく関係ありません。親と全く違う考え・価値観なのは、自然だし当たり前です。あなたの魂は、「光の源(みなもと)」から来てるので、親とは全く別モノです。

少し説明すると、

この世に生まれてくる前は、 光として「統合」されていた世界(例・水源) に、魂は居ました。

生まれてくるときに個々の肉体に宿ることで、「分離」を経験中(例・水源から河川となり流れているところ)です。

最も大切なのは、「分離」しながらも「統合」の意識を目指しているということ。

→例)食べ物を独り占めしないでシェア(共有)する

【詳細記事】→分離と統合について/「それらが私自身であるならば、戦争や貧困もまた私自身という事になりませんか?」

これは、それほどスピリチュアルな話でもないと思うんです。

地球温暖化(地球は温暖化していない説もある)で、南の小さな島が沈みそうだ!というニュースや話しを聞いたことはありませんか?

その被害に合っている島民が地球温暖化の原因になるような生活をしていたかというと、むしろ相当なエコロジー生活、ナチュラル生活を送っているんです。

それなのに、被害に遭っている。

こんなの理不尽だと思いませんか。

そう、ここですね。

先ほど書いた、

最も大切なのは、分離しながらも統合の意識を目指しているところ。
→例)食べ物を独り占めしないでシェア(共有)する

同じように、

自分一人がエコな生活したって何も変わらんやろ。と、電気をガンガン使ったり、海にゴミを捨てたりする思考は、「分離」の思考。

かといって、暑い日にエアコンを入れるのを我慢すると命を落とすこともありますので、我慢は絶対にダメです。

肉体に宿ってる以上、「分離」が前提ですから、自分の命・体・心を健やかに保つことを大事にします。

そのうえで、地球規模で、横の関係で考える。

これが「2、横に広がる関係で考える」です。

3、未来の時間軸で考える

縄文時代、人間は「全て神様から少し借りている」というの認識のもと生きていたそうです。

木の実などもワーッと全部取り尽くしてしまうことはなく、採取場所をローテーションしていたそう。

それは永い目でものごとを捉え、飢え死にを避ける智慧だったのでしょうけれど、そこに生きる動植物全体の生命の調和・バランス・サイクルをも考慮してのことだったと思います。

人間が特に優れているんだ!
食物連鎖の一番上なんだ!
この土地は俺のだ!
俺が満たされればいい、他のヤツのことなんて知らねー!

そういう発想であれば、乱獲すると思うんですね。

そして、一番肝の発想が「今の俺が満足なら、俺の子孫や後から来た集団がどうなろうが知ったことじゃない」という発想ではなかったこと!

ここが、 「3、未来の時間軸で考える」です。

自分の体は自由にしていい?と自分を痛めてもいい?の質問は根本的に違う

「自分の体だから自由にしていい」

と、いうのは事実です。真実です。

あなたはあなたの足でどこに行っても良いし、あなたの目は何を見ても良いし、あなたの口は何を話しても良い。

でもここで、子どもが親に聞いているのは「自分の体を痛めてもいいか?」ということなんですよね。

肉体はどんなに大事に扱っても、やがて老います。
不慮の事故や病気、災害もあります。
虫歯になることも、乱視も、シミそばかすも、努力しても避けられないことがあります。

ありふれた表現ですが、人が生まれて成長することは奇跡の連続です。

精子と卵子が出会い、受精し、子宮内に無事に着床し、細胞分裂を順調に繰り返し、9ヶ月の時を経て出産する。

妊娠も出産も、成人するまでに無事に育つことも、全てが奇跡の賜物です。

さきほど書いた、この150年弱の間に30人もの人間が子を産むまでに生き抜かないと、あなたはいない、つまり奇跡が相当に積み重ならないと、あなたはここにいない。

あなたは、あなたのために生きて良い。

先祖の事も、子孫の事も考えずに生きていい。

でも、今の考えのままこれから何十年と生きていくことは、まずない。

私は両親の不和・暴力を嫌と言うほど見て、虐待されたことがトラウマになり、「結婚なんて絶対にしない。家庭なんて持たない」と思って生きてきましたが、温かい家庭求め、結婚し、子どもを授かりました。

「あなたは、あなただけのモノじゃない。」

という言葉には、

あなたの未来や可能性をも含んでいるからこそ出てくる言葉です。

入れ墨・タトゥーについて

そもそも入れ墨というものの歴史を振り返ってみましょう。

刺青は、本来は呪術や宗教儀式だったと私は思っています。成人の印、魔除けなどです。

その後、時代が経つと、所有の印(奴隷)やマーキングとしての歴史が見えてきます。江戸時代には犯罪者に刑罰として入れ墨をしたこともありました。海外では、女性が不倫をした罪で焼印を押された小説「緋文字の女」もあります。

そして、一番の問題が健康上の被害です。

皮膚呼吸ができないこと、きれいに戻すことが難しいこと、感染病のリスク(生命保険に加入できない)は深刻です。

先ほども書きましたが、今の考えのままこれから何十年と生きていくことは、まずありません。あなたが大事にしている主義主張も、いつかは変わります。それが人の可能性であり、成長だからです。

また、あなたの人格がどうであれ、見た目で判断されます。

「メラビアンの法則」によると人は外見で9割決まるなどという俗流解釈がありますが、実際に、人は視覚情報で判断するものです。

整形については、乳癌のために乳房を摘出した方が再建手術を希望するように、火傷の痕を消すように、生活の質の向上や、健康上の理由がある場合は除きます。

長年のコンプレックスを解消したいというようなケースは、程度や事情によるのではないかと思います。

性転換の手術もそうですが、幸福度とリスクをよく考える必要があります。

整形依存のようなケースでは臨床カウンセラーの力が必要になるかもしれません。

親に、「自分の体なんだから好きにすれば?」と言われたら?

もし、あなたがお母さんやお父さんに、「自分の体なんだから好きにすれば?」と言われたら、あなたは心のどこかで(親は私に関心が薄いな)と感じるでしょう。

子どもは「うちの親はなんて理解があるのだろう」とは感じないはずです。

でも、そのように言う親御さんが子どもの体に無関心なのではありません。

自分の子どもは無茶なことをしないだろう、と安心しきっているからです。

なぜこんなにしつこく書くか。

最終的に言いたいことは、自分の体を痛めつけて欲しくないからです。

【関連記事】→なぜ自殺をしてはならないのか。愛とは何か。~観音様の「観音」という言葉の語源とともに~

(2016年7月に書いたものをリライト)