占いジプシーからセミナージプシーまで、いろいろなジプシーがある昨今。
ジプシーになる心理というのは、自分がすでに持っている答えと、外側にあるであろう答えが一致するかどうか求めて彷徨っている状態なのだろうと思っています。
最終的には、
占いジプシーとは?
でも、現状を変える道のりは険しそう。
いつものパターンを繰り返した方が安全かもしれない。
この答えを肯定してくれる人に出会うまで探そう。
これが占いジプシーの心理なのではないでしょうか。
最近は占いだけでなく、メンター、カウンセラー、セラピストなど多くの対象があるので、占いだけではなく「カウンセラージプシー」「セミナージプシー」「資格ジプシー」などもあると思います。
ジプシーかもしれない?!目安としては、
✅多額のお金を使い、生活費が足らなくなるほど(趣味の範疇でなくなる)
✅こんなにお金を使ったら家族に怒られる……とヒヤヒヤしているがやめられない
✅生活の優先順位が変わった(子どもが熱を出しているのに、ジプシー行為を優先する等)
✅占い師やセミナーの先生にいちいち聞かないと不安だ
✅その組織や団体、グループに属していることに強い優越感や安心感を持っている
✅その肩書や資格がない私なんて無価値だと感じる
✅自分の欲する答え以外のアドバイスに怒りや不安を感じる
✅誰かの承認を得られないと不安になって仕方ない
✅情緒が不安定で、楽天的な考えや前向きな気持ちと、自責の念や沈んだ気持ちの両極端を行ったり来たりする
✅自分の言葉ではなく、誰かの受け売りばかりで話している
✅仲の良い友人が離れていった
✅短期間に自分の言っていることがコロコロ変わっている
軸がブレる原因
心の奥底で、
と悩んでいながらも、
「そんなに気にしてもしょうがないし!前向きに頑張っていこう!↑」
「……やっぱり私はダメ人間なんだ。頑張ったところでムダだった↓」
など、気分のアップダウンが激しく、心を消耗してしまうことも。
理想の自分と、現状の自分を近づけたくて、セミナーに参加したり資格を取得したりしますが、根本的な古いパターン(これまで繰り返してきた思考パターン・行動パターン)を手離さなければ「今の自分を受け入れる」ことはできません。
上辺の行動だけでは、「なりたい自分に近づいているハズなのにどうして?」という新しい葛藤が生じます。
自分の外側に答えを求めても、外側には答えがないからなんです。
自分の軸を持つには?
自分のなかにある答えにたどり着くまえにすることは……
●人の悪口を言わない(どうしても言いたくなったらプロに聞いてもらうか、友人にケーキをおごって聞いてもらう)
●自分がそれなりに楽しくて、他人の役に立つことを実行実践してみる
スピリチュアルは地味です。地味に、自分の弱さを見つめる作業はキツイ。ありのままが流行っていますが、ありのままを受け入れるのは実はけっこうキツイ。
ありのままの自分が「受け入れたくない自分」だからです。
そのままのあなたを継続すると、問題も継続する
苦しいからはやくラクになりたくて、あちこちに答えを聞きに行ってしまう。
だんだん、「ホッ」とできる答えを言ってくれる人を求めるようになる……
『あなたは変わらなくていいのですよ。そのままでいいんです。今の自分を受け入れてあげましょう』という答えは優しいですよね。
でも、それって今の自分を受け入れていることになるのでしょうか?
受け入れているのではなくて、とりあえず冷凍庫に入れただけじゃないですか?
場所や環境、対人関係を変えるべき場合も、もちろんあります。場所や環境、人間関係を変えるだけで解決することも多いです。でも、ある程度の年数を生きていると、「またこのパターンか……またか……」と、うすうす感じることもあると思うんです。
【詳細記事】
心底から悔いた時、懲りた時、気づいた時に手離せる
物事にはタイミングがある、というのも事実です。
また、やってしまった!
また、このパターンの失敗だ!
もう嫌だ、もう懲り懲りだ!!
このように心底(潜在意識)から思えてやっと古いパターンを手離せることがあります。
私はまさにこれでした。
この気づきのおかげでインナーチャイルドと向き合うことができましたが、向き合う作業はとても辛いものでした。(虐待やこれまでに経験した苦しみのフラッシュバック)
もしかしたら、潜在的に『向き合う作業は大変に苦しいものになる』と知っていたからこそ逃げ回っていたのかもしれません。
ですから、抱えている問題によっては、向き合う準備が整うまで待たなければならないこともあります。
ちょっと変な例えですが、浅い虫歯のうちに歯科医にかかって治療して生活習慣を見直すのがベストだとわかってはいるものの、かなり悪化させて酷い痛みを伴わないと治療と生活習慣の改善ができないということと、少し似ているかもしれません。
今の(これまでの)自分を受け入れてこそ、「過去に散々繰り返してきたパターンはもう終わりにして、新しい人生を創造する」という実践になります。
つまり、『今までのパターンを変えたくない』を選んだ時点で、『今の自分を受け入れる』という選択肢も選ばなかった、ということになります。