布団に入ってもすぐに眠れない茶之吉です。サクッと眠れる人になりたいです。
ついつい携帯をいじってしまったり、本を読んだり、余計なことをごちゃごちゃと考えたりしてしまいます。
お風呂のフタ閉めたっけ?
あっ、メール返してないや……
目次
寝る前にどんなことを考えていますか?思い出していますか?
サッシが痛くないのかな?
寝る前って(当たり前ですが)すごく無防備になっているんでしょうね。頭や心に一番印象に残っていることを思い出してしまうものです。
「イヤなこと」「カチンときたこと」などのネガティブな出来事のことのほうがパンチがあるので、幸せよりも不幸せの方を感じやすいんですよね。
もしかしたら危険予測や危機回避という防御本能も働いているのかもしれませんが、このクセが積み重なると、ちょっとお後がよろしくないようですよ。
潜在意識と顕在意識
「寝る間に勉強したことは覚えやすい」「寝る前に記憶したことは忘れにくい」という話しを聞いたことはありませんか?
これは「脳」の働きについての話しですが、潜在意識も同じようなことが言われているのです。
潜在意識は、顕在意識(けんざいいしき)とセットで説明されることが多く、顕在意識は意識できる意識のことで、潜在意識は意識できない意識のこと。
読んで字のごとく「確かに在るけれど潜っている意識」ということから、木の根をイメージした説明もあれば、「氷山の一角」などの表現を思い浮かべる方もいるかもしれません。
木は土から上の部分しか見えませんが、土のなかには張り巡らされた根があります。氷山も海面に見える氷の塊はごく一部で海の中には巨大な氷塊があると言います。
「顕在意識と潜在意識」を違う言葉に置き換えてみましょう。
「自分で認識できる思考と無意識に思っていること」
こんな感じでしょうか。
このふたつがズレていると、達成したいはずの目標が実行できなかったり、叶えたいはずの夢を逃してしまったりするのです。
夫の禁煙成功は麻酔科医が潜在意識にアクセスしたおかげ!
わが夫のケースを例に挙げましょう。
夫は、私が妊娠しても出産しても煙草を止めませんでした。確かに、本数はかなり減りましたし、私たちが起きている時は家の中では吸わなくなりましたが、寝室に居る間はこっそり換気扇の下で吸っていました。
ある時、夫に深刻な病気が判明し手術することになりました。
さすがに今度ばかりは煙草を止めるだろうと思っていたら、実はこっそり吸っていたのです。
手術1ヶ月前、麻酔科の先生との打ち合わせの際に、
煙草はもう吸われていないですよね?
え?まだ止めていなかったんですか……(沈黙)手術の危険性についてきちんと認識された方がよろしいかと……お子さんもまだ小さいですよね?……(沈黙)
自分で減らせるリスクなのに……まぁ、ご本人がどうしても止めたくないのなら……仕方ありませんね、じゃ、1ヶ月後に
と、それはたいそう静かに、ぼそぼそっとおっしゃったそうです。
夫にはその静かな言い方が、ぐさーっと刺さったようで、それからすっぱり煙草と縁を切りました。
あの時の麻酔科の先生、本当にありがとうございました!!
麻酔科の先生の言葉が、「煙草くらい吸ってても大丈夫なんでしょ、別に」という夫の潜在意識を揺さぶったのです。
潜在意識が「うそ!?俺、ヤバいんちゃう!?」と思ったからこそ、今までの舐め腐った態度を悔い改めたのです。
潜在意識への働きかけ
顕在意識でいくら「禁煙しなくちゃなー」と思っていても、潜在意識の表面に近いところが「でもまぁ大丈夫っしょ」と思っている限り、禁煙しません。
表面に近いところにある「でもまぁ大丈夫っしょ」の層を開く必要があります。
「でもまぁ大丈夫っしょ」→「ぜんぜん大丈夫じゃない!」という危機感を持つのはとても大事であり、有効です。
例えば、義理の両親にチャイルドシートの重要性を説明するために、交通事故の動画を見せて危機感の共有を図った……なんていう身近な例を聞いたばかりなんですが、これは効果的です。
しかし、夜寝る前にこれを何度もやったら悪い夢を見そうですし、精神的に不安定になりそうです。
あくまでも、ショック療法は気づきを得るためだけに留め、恐怖や悪いイメージで潜在意識をコントロールしようとするのではなく、いかに真の願いに気づけるのかが重要なのです。
潜在意識をもっと大切にしてあげよう
潜在意識に「ネガティブ」を貯金をするのはもうやめましょう。
心配性の人に「心配しないでね」などと野暮なことは言いません。
心配性の人は心配というシミュレーションをして心を落ち着かせているのですからそれでよいのです。
とはいえ、寝る前の数分だけは、自分の肉体(一生懸命に消化活動をしている胃や体重を支えてくれている膝など)に感謝の言葉を捧げたり、爽やかな日光と風のなかにいる自分をイメージしたりするご褒美タイムを設けてみてもいいですね!