まことしやかに囁かれるこんな言葉を、神社やパワースポット好きの方ならきっと一度や二度は聞いたことがあるはず。
さて、“神様に呼ばれないと行けない神社”……はたして、そのような神社が本当にあるのでしょうか?
目次
神様に呼ばれないと辿り着けない神社のウワサ
そんなウワサの有名な神社があります。
その神社は、奈良県吉野郡十津川村の玉置山に鎮座する玉置神社(たまきじんじゃ)です。
奈良県と和歌山県の県境ちかく、山深~い場所の山の上に鎮座される玉置神社は創建もよくわからないほどに古い歴史があります。
玉置神社の駐車場からの眺めがもうず~~~っと山。
空と山の峰しか見えないんです。
上のGoogleマップの左下にある「航空写真切り替え」のサムネイルをクリックしてみてください。
見事なまでに緑でしょう。
まさに「霊場」「霊山」「修験道」という言葉がひしひしと心に迫ってくる、そんな場所です。
「熊野の神社をめぐろう!」と旅をしたときに、和歌山県の紀伊勝浦からのルートで玉置神社を目指しました。
禊ぎのつもりで、熊野灘の浜辺に立ち潮風と朝陽をしばらく浴びました。
さすがに海に入っての禊はできませんでしたが、海辺に佇んでいるだけで清浄な気持ちになれるので、もし同じルートで行かれようとお考えの方はぜひ立ち寄ってみてください。
その浜辺は砂浜ではなく、丸い石の小石浜?なので、寄せては返す波と石がなんとも良い音を立てます。
「ガラガラー……ざばーん……ガラガラー……ざばーん」
禊ぎというよりも癒やし効果を堪能してしまいました。
去りがたい気持ちでしばらく佇んでいたのを思い出します。
和歌山の海から奈良県方面の山にむかって運転していくと、これが川の色なのか?!と目を疑うほど美しいエメラルドグリーンの熊野川沿いのドライブとなります。
やがて道路の幅はどんどん狭くなり、分け入っても分け入っても青い山、山、山、山、山……。
玉置神社への道のりは容易ではなく(土砂崩れのために通行止の箇所があり、迂回しました)、狭い山道に緊張の連続でした。
玉置神社は奈良県に位置しているものの、奈良より熊野(和歌山)の色合いが強いように感じます。熊野の奥宮とも言われていますし、熊野の神社を巡る旅でしたからなおのことそう思ったのでしょう。
玉置神社の詳細については後ほど記事にします。
玉置神社へは後に何度も「ぜひまた行きたい!」と思いつつ実行できていません。それは、やはり行くのが大変だから。すごーく狭い山道はやはり怖いのです!
辿り着くのに困難な神社に行けるのは、非日常感もあいまってとても嬉しいものですよね。
そういったことから「呼ばれた者だけがたどり着ける神社」という表現が生まれたのかもしれないなぁ、と思います。
ただ、そのスペシャル感が妙な選民思想感覚になってしまうと、パワースポットの恩恵にあずかりにくいような気はします。
必要な別れ、縁切り~悪魔退散は即ちグラウンディング~
私は玉置神社に参拝した後、いずれは対峙して断ち切らなければならない父親との縁を断ち切ることになりました。
幼少期から青年期まで虐待に苦しみ、実家を出てからかなりラクにはなったのですが、それでも父が毒親であることには変わりはありません。特に、母が他界した後はどうしたらよいか考えあぐねていました。
そのような状況がしばらく続いていたところに、父親から「そんなに俺の言うとおりにできないなら勘当だ!二度と来るな!」と言われ、連絡を絶たれました。
毒親の父親に私から絶縁を切り出したところで、逆上するか、馬鹿にして取り合わないか、泣いて同情を引くかのいずれかです。
父が虐待の事実を認めることは絶対にありませんし、認めてもらうよりも何よりも、父の歪んだ自己愛の犠牲になるのがもう嫌だったのです。
父から絶縁を言い渡してくれたのは、私にとってはかえって好都合でした。
玉置神社は、新しい道を歩むために終わりにするべきものを終わらせることを後押ししてくれました。
もちろん痛みは伴いましたが、グラウンディング(地に足をつけて生きる)を促してくれる過程に、縁切り、コードカットがあったのだと理解しています。
私にとっては強力なパワースポットのひとつとなりました。
玉置神社は悪魔祓い・悪霊退散のご神徳があるのはじつは有名な話しです。(参照)十津川観光協会
私感ですが、
○悪縁を切りたいが勇気が出ない
○手放したい癖・依存と戦っている
○悩みや関係を断ち切って新たに進みたい
○グラウンディング(現実と向き合う)の機会を授かりたい
こんなことに御利益があるのが玉置神社なのだと思います。
一般的な解釈としては自分の中にある悪魔・悪霊を祓うということでしょう。
あるいは少しスピリチュアルっぽく言えば、生霊や念とコードが繋がってしまうときは、こちらにも受け口があるから……などという場合の「自分の弱さ、依存心、恐怖心」を祓うという意味合いが真っ当でしょう。
玉置神社は、たいへん古い神社です。古代は病気も悪霊の仕業と考えられていましたし、神社に悪霊退散のご神徳があるのは自然な流れだと思います。
玉置神社より少し上に位置する『玉石社』
玉置神社には玉石社というお社があります。
玉石社は、玉置神社本殿より少しだけ登山をしたところにある奥宮(と言われている)です。斜面に柵で囲われた神域があり、小さな石が埋まっています。
このように地中に半分埋まっている「石」をお祀りする神社は他にもあります。
この石こそがグラウンディングの象徴です。頑丈な家を建てるならまずはその土台から、ですよね。
以前、鹿島神宮(茨城県鹿嶋市/ページ準備中)にお参りに行った後にもグラウンディングを強く考えさせられる経験をしました。
私はこのような「石」に関係する神社に定期的に行った方がいいのかもしれません。
でも、なかなかキツい体験をすることになるんですよね……魂の筋トレという感じで……もちろん、その経験が必要だから訪れるのですけれども。
パワースポットの吉方位エネルギーを堪能できる温泉
私の中でパワースポットといえば神社と温泉なんですよね…大地のエネルギーにの恩恵にあずかる代表的なイメージ。
玉置神社のある十津川村周辺は秘湯で有名です。しかも、源泉掛け流し温泉も多いですし!
私のように、和歌山から入って奈良を北上するルートで玉置神社へ行く場合、十津川村かその周辺の宿で一泊する場合がほとんどだと思います。
十津川温泉か洞川温泉、あるいはもう少し頑張って吉野温泉のあたりで宿泊を考えるでしょう。
玉置神社から吉野の金峯山寺までおよそ90キロメートルの距離があるうえに山道ですから3時間は見ておきたいところです。
いずれにしても、玉置神社に行くなら温泉宿に宿泊するのはおすすめです!
むしろ、あそこまで行ってどこにも入らないのはもったいないのではないかと思うくらい。
そもそも私は吉方位取りで神社+温泉の旅に行くようになり、そのうちに方位関係なく(←)温泉めぐりするようになったクチです。
1.十津川エリアの温泉
まずは、玉置神社のある十津川村エリアの温泉宿から見てみましょう。
写真は、二津野湖畔を眺めながら露天風呂(もちろん源泉掛け流し)に入れる湖泉閣 吉乃屋です。
リンク先はゆこゆこネットの十津川温泉宿の一覧です。ゆこゆこネットは写真が大きいので旅館情報が掴みやすいです。
ほっこり寛げる民宿から、ハイクラスな宿までいろいろあるので比較すること自体がすごく楽しいんですよね~
十津川・奥吉野エリアの温泉一覧・口コミ・料金を見てみる
リンクはじゃらんの一覧が見られます。じゃらんは口コミが見られるので便利ですね。
私が次回、十津川温泉に宿泊するならここ↓にしようと思っています!
9種の豊富な湯量を誇る天然温泉は100%源泉かけ流しの十津川温泉 ホテル昴の宿泊料金や詳細を見てみる
子どもと一緒なので長風呂はできないでしょうけれど、これだけ源泉掛け流しのお風呂の種類が豊富だったら、かなり食いつきそうです。贅沢ぅ……
2.入之波温泉 山鳩湯
平安時代には温泉として利用され、薬湯で知られる入之波温泉(しおのはおんせん)山鳩湯は、これほど山奥にも関わらず多くの温泉好きから愛される超有名温泉です。
宿泊は要予約。日帰り入浴を利用される人も多いようです。
公式ホームページ↓
奈良県観光公式サイト↓
3.洞川温泉エリア
修験道によって開発されたとも言われる歴史を持つのは洞川(どろがわ)温泉。今もなお、修行のために大峰山に入る人や山を降りてきた人を見かけます。
リンクはゆこゆこネットの洞川温泉一覧ページです。この写真は「宿 花屋徳兵衛」のお風呂。創業500年とのことで、洞川温泉エリアで人気のお宿です。
洞川温泉の口コミを見る←じゃらんの一覧ページなので、口コミが読めます。
洞川温泉旅館のお風呂は種類が少ない・男女1ヶ所ずつのみというお宿もあるので「洞川温泉センター」も利用して洞川温泉を楽しむ方も多いようです。
洞川温泉センターの詳細・利用料金・口コミ
私が以前宿泊したのは洞川温泉なのですが、長時間運転+慣れない細い山道でヘトヘトになってしまったこともあり、あまり覚えていないんですよ……
翌朝の朝食でいただいた豆腐がチーズケーキのように濃厚でほのかに甘くて絶品だった!ということ以外の記憶があいまいなんです。あまりにも疲れてしまって。
この温泉街は「鄙びた」という言葉がよく似合うところで、悪く言えば地味です。良く言えばレトロ。
死と生を濃く体験するのであろう「修験道」という独特な宗教観や歴史とともにある温泉街なので、そんなことに思いを馳せながらしっとり過ごすにはこれ以上ない場所です。
4.吉野温泉エリア
桜であまりにも有名な吉野。
この眺めは最高ですねぇ……でも桜の時期は混むんだろうなぁ……(遠い目
めっちゃくちゃ渋滞すると聞いて、いまだチャレンジしておりません。一度、季節外れな時期に訪れてみようかしら?
桜の時期で無くても行ってみたいお宿ですし、日帰り入浴もできるのがいいですね。
歪んだコードを断ち切る後押しをしてくれたパワースポット玉置神社
あまりにも歴史深く、神秘的な玉置神社だからこそ「神様に呼ばれないとたどり着けない神社」というウワサがあるのでしょう。
神様が呼んだか呼ばないかは……それこそ神様にお任せして、素直に喜ぶことが開運のコツなのかもしれません。
皆さまもよい旅を!