自分を許すとは具体的にどういうことですか?─自分で自分をリンチするのを止めることです─

以下のような質問をいただきました。

「自分を許してあげましょう」
「自分を認めてあげましょう」
と、自己啓発やスピリチュアル本に書いてありますが具体的にどういうことなのでしょうか?よくわかりません。

確かに。

結論から端的に書きますと、

〇 許すではなく、【赦す】に置き換えてみましょう

〇 赦すとは、自分で自分をリンチするのを止めることです

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自分を許せない=自分をボコボコにリンチしている状態

自分で自分を許せずに罰し続けることがあります。

自分で自分をリンチし続けている状態ですね。

自分で自分を許せないというのは、「お前なんか幸せになっていいわけがないだろう。幸せになる資格なんかありはしない」ということを自分に言い続けている状態です。

しかし、心はそれを直視し続けるほど強くありません。

自分で自分をリンチしている事実から目を逸らし、無自覚でいようとします。

無自覚に自分を許さず、自分を幸せから遠ざけて、過ちを責め続ける……

このような状況はとても辛いものです。

【赦す】とは、リンチを止めることです。

自分で自分をボコボコにリンチするのを止めることです。

「自分を許せない」と思っている根拠(罪状)には全くフォーカスせずに、とにかく罰することをやめることです。

【許す】と【赦す】の違い

すべて受け入れて自分を許す、とか、そのままの自分を受け入れる、とか、そういうのってそんな簡単にできないと思うんですよね、そこまで自分を責めてきた人は。

【許す】は、「許可する」「認める」「受け入れる」という意味です。

【赦す】は、そういうことはしません。一切の裁きをしないのですから。

自分で自分をボコボコにリンチするのだって、そうした方がある意味、まだ救いがあるような気がするからやるんです。

加害者であることも、被害者であることも、やめる。

これは大変に難しい作業ではないか、と思われる方もいらっしゃるでしょう。

癒やしという作業は、人によって順番や内容がまったく違うので、「大ベストセラーの書籍でも自分にはまったくなんの効果も感じなかった」などということがよくあります。

人によってはまずはじめに、「私は被害者だったのだ」ということを自覚し受け入れなければならないからです。

非常に辛いフラッシュバックに苦しむ可能性のあるこの作業。私もかつてこの作業に苦しみました。

癒やしの作業が、大きな手術のような意味合いを帯びることがあります。

急に大きな手術をするのではなく、普段のストレッチのような感覚でイメージトレーニングしてもらえたら、と思います。

「自分に罪を贖わせたい感情」も、自分をリンチし続けるのも、「私に幸せになる資格なんてない」も、全部、神様に明け渡してしまうんです。

神様が差し出したカゴのなかに、入れてしまいましょう。
仏様が渡してくれたハスの花のなかに、入れてしまいましょう。
龍がくわえている水晶のなかに、入れてしまいましょう。

もし、あなたがそれを返してほしいと思うのなら、もちろん返してくれます。

いらなければ、持って行ってくれます。

全てを神様に明け渡してしまう

私は、ここがキリスト教の神髄なんじゃないかと勝手に思っています。
誰かを裁きたい欲求、自分を踏みにじりたい自責の念を手放すこと。
キリストが代わりに磔になったのだから、それらをあなたがやらなくてもよいという発想です。

自分を許せない渦の中に、あえて居るのだと自覚しましょう。

その渦から抜け出さなければ、何も始まらないと自覚しましょう。

始めたくないからこそ、その「自分を許せない」という渦の中に居るということを自覚しましょう。

即ち、赦すとは、「泣きながらでも良いから、歩き始める」ことです。歩くと言っても、さわやかな風が心地よい花畑に向かうのだっていいのです。そこで、昼寝をするために歩くのだっていいのです。

自分で自分をボコボコにしていたら歩けませんからね。

むりやり乗り越えなくてもいい

もし、癒えない傷があなたを長年苦しめているのだとしたら。

いつか、見えない出血が止まって、傷がふさがって、小さな小さな傷跡に変わりますように。
その小さな傷跡もやがては薄くなり、ほとんどわからなくなる日が来るでしょう。
その過程に、あなたは獲得するでしょう。優しさと強さという相棒を。

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【おすすめの参考書籍】

インナーチャイルド 本当のあなたを取り戻す方法〔改訂版〕

↑この本を一番読み込みました。ワークについても書いてあります。
本来はグループで行うのが良いようですが、私は一人で行いました。

モラル・ハラスメント―人を傷つけずにはいられない

↑自分がされたことにわざと鈍感なり、傷に触れないようにすることは「自衛」のひとつだと思います。もし、一歩進もうと思う時が訪れたら読んでみてください。

また、自分の何気ない言動が「実はこれもモラハラだ」という気づきも得られました。

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