モラハラホイホイ体質?―モラハラ被害に遭いやすい人の特徴と対策―

インターネットでモラハラホイホイなどという表現を見かけますが、これはけっこう的を射た表現だなぁ…と思います。

モラハラホイホイ……どういうわけかモラハラ被害に遭いやすい人のことを指す言葉なのですが、確かに、妙にモラハラや嫌がらせの被害に遭いやすい人がいます。

モラハラ被害者の立場

モラハラ被害体質の方には「毒親だった」「虐待を受けていた」「兄弟姉妹で酷い差別を受けていた」などの共通点が見られます。

親との関係に歪みを抱えて、親の顔色を見て育たなければならかったような人にモラハラ被害体質は多いようです。

私自身も機能不全家庭で育ち親の機嫌や顔色にビクビクしながら過ごしてきました。

会社の対人関係(縦の関係)がうまくいかなかったり、モラハラ被害にあった経験をよく分析してみて気づいたことがあります。

モラハラ被害に遭いやすい人は気が弱い気が強いとは全く関係なく、“拒否”の意思表示がヘタ。
なんだかおかしいな……と感じているのに、正義感や同情心が強いので距離を取るのがヘタ。
または我慢しすぎて、「それは嫌です」と言うタイミングが致命的に遅い。

モラハラ加害者に狙われないようにするには?

モラハラのターゲットにならないための対策としては、

自分のことを喋らない(職場なら仕事のことを、趣味の場なら趣味のことを会話のメインにする)
出会って3ヶ月は慎重に振舞う
優しくされてもすぐに信用しない

モラハラ被害に遭いやすい人はモラハラ加害者を引き寄せる【何か】がある…かもしれません。

まず、モラハラ被害者は素直な人親切な人が多く、共感力が高く同情心に篤い傾向があります。空気を読み気を遣うことができる人です。

モラハラ被害者はサービス精神から、出会って間もない人にプライベートな話しをすることがありますが、「信用する=プライバシーを開けっぴろげにする」という失敗をやってしまいがちなところは注意ですね。

「これは……いじめ?モラハラ?」と思うような出来事が見え始めたら、とにかく距離を置くことです。

親切で、承認欲求が見え隠れする人をモラハラ加害者は鋭く見抜きます。

ネガティブな関係には物理的・心理的に距離を置くこと

学校や職場の人間関係の場合、そう簡単に距離を置いたり、離れたりすることは難しいと思うかもしれません。

会社を辞めたり、転校したり、引っ越したり……なぜ被害者がそんな労力(お金も時間も精神力も)をかけなければならないの?と思いますよね……。でも、それでもやはり「震源地から離れる」のが一番だし、私たちは動こうと決めれば動けます。

会話を減らす、電話やメールの頻度を少なくする

私自身も職場で酷いモラハラに遭いました。

そのモラハラをしてきた人はそれまでにも同僚や後輩に嫌がらせをして辞めさせるなどの問題行動が多い人でしたので、周囲の理解も得やすかったのです。

「レイキヒーリングは、“場”、“良くないエネルギー”、“邪気”からのプロテクトにも利用できます」と教えてもらったことがきっかけで始めたレイキ。モラハラやエナジーバンパイア対策に試したレイキ活用術を書きます。

しかし、夫婦間のモラハラやDVは、ターゲット以外にはとても善良な人として振舞っているので、第三者には非常に分かりにくいという困難さが伴います。

モラハラ対策はまず、なるべく会話をしないことです。何か言われても「そうなんですか~」程度に。相手は、これまで自分をかまってくれた人間が急に塩対応になることで攻撃的になったり、懐柔してこようとします。

プライベートな電話は出ずに「気づきませんでした~」「バタバタしていて出られませんでした」と後で言えば充分です。

メールは返信を遅らせたり、徐々に返信の回数を少なくしていくのが無難です。

なぜ被害者になってしまったのか?考えられる原因は?

まず、上にも書いたように

モラハラ被害に遭いやすい人は気が弱い気が強いとは全く関係なく、“拒否”の意思表示がヘタ。
なんだかおかしいな……と感じているのに、正義感や同情心が強いので距離を取るのがヘタ。
または我慢しすぎて、「それは嫌です」と言うタイミングが致命的に遅い。

被害者はその優しさから、「私の心が狭いのかも」「私にも至らないところがある」「もう少し様子を見てみよう」……こんなふうに思いがち。

そして、さらには承認欲求が関係していないか振り返ってみましょう。

  • 周囲の身近な人に「理想の親」を求めていませんか?
  • 人の表面上の良い部分を誇大視してしまうことはありませんか?
  • 頑張りすぎる、または自己犠牲的になっていませんか?

これらに思い当たる場合、幼児期から青年期に「子どもらしい子ども時代を送れていたか?」「親に素直に甘えられたか」が鍵になります。

これをインナーチャイルド、あるいはアダルトチルドレンといいます。

同じ波長の人を引き寄せあう

私がモラハラ加害者を引き寄せてしまい、そして増長させてしまったと自覚したら、ストンと憑き物が取れたようにラクになり、あっさりと縁を断つことができた、という実体験を話してくださった方がいます。

褒めてもらったり、認めてもらうような言葉を掛けられると嬉しくなって、ちょっと無理をしたり、我慢したりしてしまう。

承認欲求が強いと「認めてほしい、褒めてほしい」という方向に言動が向かいがちです。

しかし、同時に

認めて「あげる」
褒めて「あげる」

このような立場になりたがることもあります。

これは、自分がしてほしかったことを他者にするという行動ですが、本質的には自分が「認めてほしい、褒めてほしい」からやっているので、行き詰ってしまうのです。

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モラハラと自己愛性パーソナリティ障害

モラハラの加害者がもし、下記のことに当てはまっていたら、自己愛性パーソナリティ障害の可能性も考慮してください。

あまりにも自分のことを棚に上げる、言動に矛盾が多い(言動に一貫性がない)
執念深さ、復讐心が尋常ではない(アカウントを変えてまで粘着する)
第三者や周囲の人たちに被害者としてふるまい、相手に社会的ダメージを与えようとしている
思い込み・決めつけによる言動が目立つ(認知の歪み)
モラハラ行為を正義の鉄槌かのように正当化している

「話し合えば誤解も解けるはず」という気持ちはいったん置いて、一人で対処せずに、まずは心理的・物理的に距離を取りましょう。

モラハラ加害者の立場

さて、モラハラの加害者になってしまうのはなぜなのでしょうか?

自分自身を心のどこかで憐れんでいる人は、他者を憐れみます。

頼まれてもいないのに必要以上に親切にする人は、「自分がそうされたいから」または、「過去にそうされたかったから」と気づくべきです。

「あんなに親切にしてあげたのに!」という経験が多い方は、実は自分を救済したくて他者に親切にしている可能性はありませんか?

親切にしてあげたのに、搾取されているような気持になりますか?

親切にしてあげたのに、あまり感謝されなくてガッカリする経験は多い方ですか?

空気を読んで嫌な役を買って出たは良いけど、不平不満が溜まってしんどい、ということはありませんか?

空気を細かく読みすぎて空回り

モラハラ加害者のなかには、空気を読んで先回りする気づかいタイプも少なくありません。

そうです、モラハラ被害者と同じです。

「この人、困っているんだろうな」と思って親切にするならば、「親切にしてあげたのに」と思わないで済む程度に。

あなたは、あなた自身に手をかけてあげる必要があるのに他者にかまっていませんか?

なんだか搾取されたような気がするのは当然のことなんです。

それは、相手が奪っていったのではなく、相手に心の不足感を埋めてもらおうとしたアテがはずれただけだからです。

身近な「誰か」をあなたの親や保護者にしない

他者の存在で、自分の存在を確認してはいませんか?

自分と他者の境界線がハッキリしていない人ほど、他者を羨んだり、比較したりしてしまうもの。

相手の情報を知りすぎてしまった時、「私はこの人に対してネガティブな感情を抱いている」「妬んでいる、羨ましい、ズルいと思っている」と気づいたら、速やかに心の距離を取りましょう。

その感情は、「あなたはあなた自身に丹精込めて向き合ってあげて」というメッセージです。

相手を知りすぎると、嫉妬したくなる情報も入ってくるものです。

人は、持っているものよりも持っていないものに目が行く生き物だから、仕方ないのです。

相手からそれを奪ったり、責めたりしてもあなたが豊かになることはありません。

誰かを酷く羨んだり妬んだりする時は、その人に依存しているのです。その人があなたの理想通りに行動しなかったから腹が立つのです。

その人をあなたの「親」にしてはいけません。

あなたが、自分自身の親になって、自分自身を育てていくのです。

インナーチャイルド

このブログでは、毒親・虐待などによる機能不全家庭で育った私が「傷害を負わされた自尊心」自分を大切にする権利・他者から尊重される権利を著しく傷つけられた経験)、つまりインナーチャイルドの癒しなどについても書いています。

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【おすすめの参考書籍】

インナーチャイルド 本当のあなたを取り戻す方法〔改訂版〕

↑この本を一番読み込みました。ワークについても書いてあります。
本来はグループで行うのが良いようですが、私は一人で行いました。

モラル・ハラスメント―人を傷つけずにはいられない

↑自分がされたことにわざと鈍感なり、傷に触れないようにすることは「自衛」のひとつだと思います。もし、一歩進もうと思う時が訪れたら読んでみてください。

また、自分の何気ない言動が「実はこれもモラハラだ」という気づきも得られました。