【結婚の相性と価値観】私のすべてを受け止めて!⇒そんなモン、受け止めてたら身がもたねぇ

理想の男性は、私の全てを受け止めてくれる人!
包容力のある男性が好き!

そんな女性陣にわが夫の言葉を贈ります。

そんなモン、いちいち受け止めてたら身がもたねぇ

私の夫の言葉なんてどうでもいいんですが、でも、この言葉は男性の本音の部分なのではないかなぁ、と思うんです。

それに、女性も同じように思うシーンがけっこうあるんですよね……会社で上司に、仕事でお客さんに、義母に、友人に、夫に……ね?思い当たりますでしょ?

そんなモン、いちいち受け止めてたら身がもたねぇのは女も同じ

「なんて甲斐性の無い言葉なの!」とガッカリされる女性もいらっしゃるかもしれません。

私も20代の頃は「包容力のある男性がイイ!」と言っていました。

しかし。

承認欲求が強いパートナー
依存心が強いパートナー
夢や理想がいっぱいのパートナーには、

「そんなモン、いちいち受け止めてたら身がもたねぇ」の精神を上手に取り入れていかないと、疲れてしまうのも事実です。

配偶者は、『親』ではない(←超重要)

配偶者は、家庭を運営する共同経営者のようなもの。

露骨にママ友の悪口を言ったり、会社の愚痴を延々と垂れ流したり、承認欲求の対象にしたりし過ぎないように気をつけたいものです。

しかしながら、家の問題パートナーシップの疑問子どもの悩みを一人で抱え込んではいけません。

なぜなら配偶者は、家庭を運営する共同経営者だからです。一艇の船を漕ぐクルーだからです。

「俺は働いているんだから妻は家事全て育児全て担当で!」などと言う男性がおります。(わが夫も昔は言っていた)

会社を共同経営しているパートナーが、「●●部門でトラブル発生!」「ルーチンが重すぎて過労死しそう!」という状況を訴えているのに、

「俺、知らねー」
「そんなこと、私に言われても」

という態度を取られた日にゃ、絶望ですよ。

話し合うこと、向き合うことを放棄しない

とにかく話し合うしかありません。喧嘩になっても、しつこく何度でも会議を開きます。「あなたは部外者じゃないんですよ。当事者ですよ」と理解してもらわなければなりません。

ネチネチ恨み節を投げ続けるとか、メソメソ泣き続けるのではなく、言わなきゃわからない相手には言わなきゃわからないんです。

そうやって「共同経営者」としての自覚を促し、育てていくしかないのです。

時にはブチぎれるのも必要です。たまにはミュージカル俳優のように泣き叫びましょう。演技力とパフォーマンスは大事。

夫婦間で「仕事の方が大変だ」「家事育児の方が辛い」と主張し合っても、建設的な落としどころには向かいません。

「そんなモン、いちいち受け止めてたら身がもたねぇ」というモットー(?)があり、共感力に乏しいわが夫に私は大変苦戦しました。窮状を普通に訴えるだけでは当然ダメでした。

「自分の家に火の粉が飛んできて、屋根が燃え始めてからやっと気づくタイプ」が夫なのだ!と気づき、ならば、燃えていただこうじゃないか…と決心したのであります。

だって、私はすでに炎上しているのですから!助けてって言ってんだろーが状態なわけです。

共同経営者どころか、態度の悪い新入社員!?

残念ながら、「共同経営者」ではなく「態度がクソ悪い挙句、仕事がまるでできない新入社員」なパートナーも存在します。

仕事を教える先輩の心情からやがて最終的には、ヘレン・ケラーに対するサリバン先生のような気持ちで接します。粘り強く、呆れ、絶望し、しかしながら諦めない……なにそれって感じですが、みんな通る道です(?)

何度も何度も大喧嘩を繰り返すこと、水前寺清子が歌う「三百六十五歩のマーチ」の歌詞の通り。

幸せは歩いて来ない
だから歩いてゆくんだね
一日一歩、三日で三歩、
三歩進んで二歩下がる

歩みも遅いし、大幅に下がってしまうこともあるけど、結婚した当初に比べたら前進はしている……そんな数年が経ったある時。

夫が酷いモラハラに遭って布団から出られなくなり、会社を辞めました。
同時期に深刻な病気が判明しました。
その後は転職活動で苦戦しました。

これらに夫婦ふたりで取り組みました。えぇ。モラハラ対応も、手術対応も、履歴書も超がんばりましたよ。私。えらい。

「妻の世話になった、妻に支えてもらった」ということが目に見えて解らないと、妻に対する感謝の念が湧いてこないというのも……ちょっと残念ではありますが、我が夫に限らず人は誰しもそういう部分はあるんでしょう。

これらがあってから、以前よりは家庭運営に協力的になりました。

結婚の相性で最も大事なこと

「家のことはすべて妻の担当」と本気で信じている男性は、その価値観を受け入れてくれる女性と結婚できればいいのです。

「結婚は永久就職」と考えている女性は、その価値観を受け入れてくれる男性を見つけるのが一番です。

もし、「そんな価値観はクソだったな!」と思わせてくれるような出会い(凝り固まった価値観を変えてくれる人との出会いは奇跡に近い)があったら、それは幸運そのものですね。

しかし、どれだけ事前に表明していようが、相手の承認を得ていようが、状況やライフステージに応じて、自分の考えや価値観を変えなければならないこともあります。むしろ、変えざるを得ないことの方が多いはず。

結局のところ大事なのは「パートナーに対する思いやり」と、「嫌いな人・ものが同じであること」です。

夫婦は、好きなものや共通の趣味よりも、人生において回避するべき対象が似ている方がうまくいきます。
子どもが不登校になった場合や、夫が会社の人間関係で揉めたとき、妻がママ友トラブルに遭ったときなど、夫婦の「それは、嫌だね。無理しなくていいよ」が共通していると、家庭が救いの場になります。

結婚の相性とは、ただ単にウマが合う・気が合うというものだけでなく、いざという時はお互いのために一肌脱げる関係が最高なのではないでしょうか。

もちろん、占いから見る相性もありますが、二人で築き上げた相性には到底かないません。